2020年6月17日に4代目となる新型ハリアーが発売されました。
先代である60系ハリアーは2013年11月に登場していることから、約6年半ぶりのフルモデルチェンジとなります。モデルチェンジのスパンが伸びつつある近年では比較的短く、トヨタもハリアーに力が入っているのが分かりますね。
目次
グレード構成
HYBRID
Z“Leather Package” 482万円
Z 452万円
G“Leather Package” 430万円
G 400万円
S 358万円
GASOLINE
Z“Leather Package” 423万円
Z 393万円
G“Leather Package” 371万円
G 341万円
S 299万円
ハイブリッド車、ガソリン車両方に4輪駆動車が用意されており、それぞれ22万円、20万円ずつ高くなります。
主なグレード別の違いとしてはG以上でL字ライン入りのLEDヘッドランプ、外装のメッキ加飾等が装備される点、Leather Packageでは本革シートが装備される点、Zでは12.3インチ画面のナビゲーションシステムが搭載される点などです。
実車を見ていこうと思います。
今回の車両はHYBRID G E-Fourです。
外装編
フロント編
まずはフロントからです
ちなみに旧型はこんな感じです(ノーマルでは無いですが)
旧型に比べ、ヘッドライト、グリルが細くなり、エッジの効いたデザインになりました。また、大きな変更点としてはフロントエンブレムが鷹をモチーフとしたものからトヨタのコーポレートマークへと変更されました。若干残念な点としては、バンパー上部とボンネットの分割線が目立つようになった点ですね。
リア編
リアから見るとより低さが強調されており、クーペスタイルとなっています。先代前期ではクリアテール、後期ではレッドのラインが入っていましたが、今回は横一直線の赤いテールとなっています。その為、ウインカーとバックランプはバンパーへ配置されています。
サイド編
先代ハリアーと比べ、よりクーペスタイルが強調されています。しかし、サイドパネル下部の黒い樹脂の部分が拡大されており、都会的なイメージに合わないと感じる方もおられるかと思います。また、旧型ではドア下部にメッキモールが配置されていましたが、新型では全グレードで廃止され、シンプルな印象です。加えて、フェンダー部分の「HYBRID」エンブレムも廃止されました。
灯火類
画像のヘッドライトは「G」以上のグレードに装備されるものになります。ヘッドライトでは2本のL字のラインが特徴的です。この部分はデイライト(DRL)、ポジションランプ、ウインカーの3つの機能を併せ持っています。
ヘッドライトの機能としては外側がロービーム(画像で点灯している部分)、内側がハイビームとなっています。
また「G」以上のグレードではフォグランプも標準装備となっています。(画像で点灯している部分。)
フロントに関してはこのように2本で結構な面積が発光します。
フロント、リア共にシーケンシャルウインカー(流れるウインカー)は廃止されました。
リアでは横一直線に点灯するテールランプが特徴的です。また、ハイマウントストップランプはSおよびG系統のグレードでは画像のような形状となり、Z系統のグレードではロングタイプとなり、幅の広いものが採用されています。
先代ハリアーで採用されていたシーケンシャルウインカー(流れるウインカー)では無く通常の点滅式に変更されました。リアでは面積がウインカーの面積が減少し、下方に移動した為、残念ながら視認性の低下は否めないです。また、マフラーは両側出しの2本出しとなっています。細いマフラーの外側にマフラーカッターを付けた状態になっています。
画像で点灯しているウインカー部分の左側がバックランプとなり、下部はリフレクターとなっています。また、オプションのリアフォグランプ選択時はバックランプ部分が置き換えられます。(右側のみ)
ホイール編
Zでは19インチ、Gでは18インチ、Sでは17インチのアルミホイールとなっています。画像のホイールは18インチでタイヤは225/60R18となっています。
内装編
インパネ編
明るい色の木目調パネルなど、今までのトヨタ車では見なかった素材の使われ方がされています。ステアリングも比較的太めで、最近の走りを意識したトヨタらしいものになっています。また、先代ではステアリングコラム右側の目立たない位置にあったプッシュスタートスイッチがセンター部分の比較的目立つ位置に配置されています。これは後付け感が否めず、好みが分かれそうです。
G系統及びSでは画像のような8インチディスプレイオーディオが標準装備となっています。Z系統では12.3インチの更に大きな画面のナビゲーションシステムが標準装備となっています。加えて、G系統では36万9600円のオプションにてZ同様の大画面ナビを装着することも可能です。
シフト周りの画像です。先代までと異なり、フロアに対して水平に配置されており、ミニバン然とした雰囲気は払拭されました。また、ゲート式では無くシフトブーツが装着されています。
先代後期型に引き続き、電子パーキングブレーキとブレーキホールドが搭載されています。しかしボタンの位置はステアリングコラム右側からセンター部分へと移動しました。
ドアトリム編
ドアトリムの質感は結構高いです。トヨタではあまり見ないグレー内装ですが上手く纏まっています。白基調の木目調パネルが良いアクセントとなっています。
フロントエンブレムでは廃止されてしまいましたが、ここには鷹のロゴが健在です。
シート編
フロントシートはよりホールド感のあるものになっています。このクルマはレザーパッケージでは無い為、ハーフレザーですが十分な質感となっています。
リアシートも十分な居住性が確保されています。特に足元のスペースは広く、車格的には上位となるランクルプラドよりも広く感じます。
ラゲッジスペース編
リアのラゲッジスペースもかなりの奥行きがあります。リアウィンドウの傾斜がキツめである為、スペースは削られますが、十分であると思います。
G以上のグレードではパワーバックドアが装備されています。加えて、Z系統ではキーを持ってリアバンパー下に足を入れるとリアハッチが開く「ハンズフリー機能」が搭載されています。
エンジンルーム編
先代では装備されていたボンネットダンパーは廃止されました。実際にユーザー自身がボンネットを開ける機会も少ないと思われる為、合理的と言えば合理的です。また、先代ではエンジンカバーに「hybrid synergy drive」のロゴ等が入っていましたが省かれています。
最後に
今回の新型ハリアー、結構な人気で受注好調な模様です。過剰な部分は適宜コストダウンし、価格も比較的抑えられており、バランスの良いクルマであると言えます。皆さんも是非トヨタディーラーへ!
トヨタ公式 ハリアー