クルマ 解説シリーズ

【新型センチュリー】同乗試乗!

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2017年の東京モーターショーで発表され、2018年6月に発売となった新型センチュリー(UWG60)をお台場のメガウェブにて同乗試乗してきましたので、今日はその記録を書こうと思います。

前モデルのGZG50では自ら運転してコースを周回する試乗も行われていましたが登場して間も無い新型センチュリーでは土日のみでかつ、スタッフが運転する試乗のみでした。1回300円ということで他のクルマの試乗と同額です。(現在は終了)

UWG60センチュリー

今回試乗するセンチュリーは20年ぶりにフルモデルチェンジし、エンジンは5.0Lで排気量こそ変わっていないものの、V12の1GZからV8の2URへ変更され、ハイブリッド車になりました。また、プラットフォーム及びパワートレーンは先代レクサスLS600hLをベースとした物になっています。

スペック的には

エンジン 2UR-FSE V8 4968cc

最高出力:381ps 最高トルク:52.0kgf

モーター 1KM 

最高出力:224ps 最高トルク:30.6kgf

ということで先代LSに似ており、システム最高出力は431psとなっております。

リアビュー

前から見ても後ろから見ても横から見てもそのスタイルは威風堂々。全長は先代よりも伸びて5335mmとなっております。

さて、新型センチュリーに乗り込んでいこうと思います。本体だけで1996万円のお車になります。スタッフがドアサービスもしてくれるのですが、ドアがドスッと閉まった瞬間、気密性の高さを感じます。ホントに外の世界から”遮断”されているような感覚です。

そして滑るように発進していきます。今までに味わったことのないスムーズさです。無音で走り出しました。

このように中央のアームレスト部分のタッチパネルからシートや空調、オーディオの設定をすることができます。BMWのG型7シリーズ等が先に採用していますね。

そしてセンチュリーはスラロームゾーンに突入。この手の車だとフワンフワン柔らかくて大きくロールするようなイメージがありがちですがそんな感覚は有りませんでした。全く姿勢を崩さずに抜けていきます。なのに石畳でのゴツゴツ感も少ないのです。大きな段差を超える時も小さく揺れただけで収まります。余韻が残るような感覚もありませんでした。とにかくフラットな状態を保ち、突き上げも最小限しか伝えず、一発で吸収してしまうということです。本当に乗り心地がイイです。

ホイールは18インチでタイヤは225/55R18、もちろんレグノです。このサイズはSUVミニバンであるデリカD:5と同じサイズになります。同じ18インチでもクラウンアスリートなどでは225/45R18のタイヤですから、センチュリーはその分タイヤのエア部分が多く、衝撃を吸収し易くなります。見た目を追求して低扁平タイヤのセダンが増えましたがセンチュリーは乗り心地重視を貫いています。

新型センチュリーのホイール&タイヤ

そしてさらに驚いたのがこのハイブリッドシステム。ハイブリッド車自体は沢山ありますし、トヨタのHV車はシームレスな加速をすると定評が有ります。それでもクラウンHVなどの高級な部類の車でもEV走行状態からエンジンが掛かる瞬間というのは気づきます。大きな振動こそ無いものの音が伝わってきます。

モーターでヒュィィィーーーーン

ってスタートした後に

エンジンがブゥゥゥーーーーン

って掛かるアレです。

しかし、センチュリーは格別です。メガウェブのコース2周で何回かエンジンのストップ&スタートの瞬間が有りましたが、後部座席に座っていて1回も気付くことは有りませんでした。モニターの表示を見ていない限り本当に分かりませんでした。世界中探してもエンジンが掛かっているのか掛かっていないのか本気で分からない車はそうそう無いと思われます。

そしてあっという間にコース2周を終えて戻ってきました。ここで同乗試乗した人は少しの間、車を見させてもらえました。

新型センチュリーのメーターパネル

相変わらずメーターパネルはシンプルで、先代のようなデジタル表示ではなくなったものの余計に飾らないところがセンチュリーらしいですね。

新型センチュリーのインパネ

随分と近代的になりましたね。先代のThe 高級車という雰囲気のインパネも良かったのですがね。本木目を多用したインテリアも最高でした。これは好みが分かれそうな点ですね。

先代50センチュリーのインパネ

トランクもハイブリッドバッテリーを積んでいる割には十分なスペースが確保されています。また、先代50系ではリアドアのみの装備だったイージークローザーが4枚すべてのドアに装備されました。

参考までに先代センチュリーの外装です。ちなみにフェンダーミラーは廃止されました。新型と比べると薄く感じます。十分すぎるほどイカツイんですけどね。

いかがでしたでしょうか。新型センチュリーの同乗試乗記でした。日本のVIPの為の最高級車センチュリー。20年ぶりに大幅進化を遂げました。つい先日総理大臣専用車にも導入されました。日本の高級車の歴史の1ページとなることでしょう。最後まで読んで下さりありがとうございました。

トヨタ公式ホームページ センチュリー

https://toyota.jp/century/?padid=from_century_grade_navi_top

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