現在では多くが第一線を退いている180系クラウン覆面。しかしゼロとは言えない状況にあります。市販車では生産終了から15年が経過した通称ゼロクラウン、今回はその覆面パトカーに関して振り返りながら解説していこうと思います。
目次
まずは前期後期&グレードを覚えよう
基本的に全国に国費で導入されるクラウンのパトカーは後期型です。市販車としてある程度台数が販売されて問題無いことを確認してからという意味合いなのか毎回こうです。先代170系から警察車両としては最新型にあたる220系に至るまで国費配備の交通系警察車両では後期型のみの採用となっています。
後期型ロイヤルであること
出典:(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%83%B3)
上の写真のシルバーの車両が後期型となっており、フロントグリルおよびテーランプが判りやすい違いかと思います。なお、210系では排気量規定の関係からアスリートを採用する流れとなりましたが、180系ではロイヤル系の外観となっています。
ロイヤルエクストラ(廉価グレード)に準ずる外観であること
正確には警察車両専用グレードとなりますが、ロイヤル系の廉価グレードであるロイヤルエクストラに近い外観となっております。市販車ではありますがロイヤルエクストラも販売台数はそこまで多くない印象であり、一つの手掛かりになる要素が多いかと思われます。
フロントガラスのトップシェードが無い
コチラはフロントガラス上部の緑っぽいボカシです。18クラウンのロイヤルでは排気量問わずロイヤルサルーン(G含む)では標準装備となっており、ロイヤルエクストラと4WDの一部グレードで非装備となり、非装備の車両の方が少ないです。なお、アスリートではグレード問わず2.5L全車で非装備(設定なし)となるため、非装着車両も多いです。
非スマートキー仕様
クラウンでは180系より装備され始めたスマートキー、鍵を携帯しているのみで施錠開錠およびエンジンスタートが行える便利なモノです。近年の車両ではより目立たないタッチセンサーがドアハンドルに埋め込まれていますが、18クラウンでは黒い施錠ボタンがドアハンドルに備えられています。コチラの装備もロイヤルエクストラ及び一部4WDグレード以外では標準となり、装着車の方が多い装備となりますが、覆面パトカーには備わりません。
オプション装備が無い
コーナーセンサーが無い
市販車であっても18クラウンでは装着率は半数以下かと思われますが一つの手掛かりにはなることでしょう。
バックカメラは純正マルチ仕様ではない
18クラウン後期型ではメーカーオプションのナビを装着すると付随してETCとバックカメラも装備されます。これらは3.0L車や特別仕様車では標準となり、加えてディーラーOPナビというものが存在しない18クラウンにおいては装着率の高い装備となります。なお、純正マルチ車ではナンバーポケット部分の中央にカメラが装着され、純正であるため、比較的奥まって目立たないように装着されるのに対し、覆面パトカーでは非装備もしくは後付け感のあるモノになります。
覆面パトカー特有の装備
ルーフの反転灯のフタ
覆面パトカーと言えばコレ!って感じの装備ですね。ただ、クラウンのルーフ反転灯はメーカー純正ってこともあって、処理が綺麗なので近くで見ないと中々分からないかも。貴方のクルマがトラックやミニバン、SUVならアイポイントの高さから見えるかもしれませんが…
2段のルームミラー
こちらは白黒パトカーはもちろん、教習車などでも見られる装備ですね。簡単に言うと、助手席に座っている人が後部を確認出来るようにルームミラーが追加されている、ってことです。
外からだと中々確認しづらいかもしれませんが、見えるチャンスはあると思いますので要素の1つとして覚えておきましょう。
120系マークX廉価グレード用ホイールキャップ
ある意味古き良き警察車両の伝統とも言えますね。スチールホイールにキャップという組み合わせです。モドキ車の場合でもコレをやるだけでだいぶソレっぽくなりますw。とはいっても例外的な車両や、冬季に別のホイールでスタッドレスを履いているケースも多いです。
ヘッドライトがAFS無し
18クラウンではアスリート全車とロイヤル前期Gと後期全車ではAFS(ハンドルの切れ角に合わせた方向を照らしてくれるヤツ)が標準となっているのですが、覆面パトカーはロイヤル後期の見た目であるにも関わらず非装備となります。実際にはAFS云々というより、ヘッドライトユニットの構造の違いからウィンカーの光る位置が異なるので分かるかと思います。
前面警光灯
コチラは後継の200系以降と同様のグリル内LEDの車両もある一方で、ナンバープレート両脇に備えられたオートカバーが開くタイプもあります。(グリルの画像は200系で代用)
グレードエンブレム無し
これまたエンブレムを後付けしている例外的な車両も多く見られました。右側のCROWNエンブレムのみが備わり、左が空白なのがデフォルトです。
アンテナ
世代的に過渡期であったため、リアガラス上端左右にTAアンテナを装着した車両、この後主流となるユーロアンテナを装着した車両、時代錯誤にも程があるTLアンテナ、はたまたアンテナレスなど多岐に渡ります。市販車ではアンテナレスおよび、グレードの高いマルチナビを装着した場合に警察無線用ユーロアンテナより小ぶりなユーロアンテナ形状の物が装着される2パターンになります。場合によってはカスタムされシャークフィンタイプを後付けしている車両も見られます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
そもそも「車自体の詳しい訳じゃないけど捕まりたくない!」って方には難しいだけの内容だったかも知れません。でも、慣れてくると自然と違いが分かるようになるんですよコレ(笑)
そんな感じで180系クラウン覆面の見分け方でした!最後までありがとうございました!
※当記事は交通違反を助長する為の情報ではありません