14日午後1時半ごろ、札幌市西区を走行中の軽乗用車からタイヤとホイールが脱落して転がり、女児に当たるという痛ましい事故が発生しました。未だに女児は意識不明の重体ということで、回復することを願ってやみません。
https://www.uhb.jp/news/single.html?id=39007
当該車両は改造車という報道
今回事故を起こした車両はジムニー(JB23)であり、報道されている写真からはリフトアップとオーバーフェンダーの装着、ワイドトレッドスペーサーの装着、大径タイヤの装着などが行われているように見られます。マスコミの報道では改造車だったという所に注目されているように思います。
私の目から見ても黄色ナンバー(軽自動車)のままで片側50mm前後はあるであろうオーバーフェンダーを装着している時点で明らかに車検は通らないだろうなと思います。逆に言えば構造変更して普通車として登録してしまえば問題ない話なのです。構造変更の手間や普通車になることによる維持費の増加を嫌って、車検の度に戻して普段から違法改造状態で乗り回すことは犯罪ですし、いい歳こいた大人が乞食みたいなことして恥ずかしくないのか?というのが正直な私の意見です。正味な話が街中で見る明らかに軽枠をはみ出している黄色ナンバージムニーに乗ってる奴ら殆どが小汚いしょーもないオッサンです。
少し言い過ぎましたね笑。しかし本質的に構造変更さえしてしまえばそのままの状態で乗れる車両なのです。確かにディーラーなんかは厳しいので、社外パーツが多く装着されている車両は入庫拒否の対象となる可能性はありますが、陸運局持ち込みであれば車検も通過するレベルの改造かと思います。じゃあ普通車登録していれば今回の事故は防げたのか? 答えはNoだと思います。
考えられる直接的な事故要因
今回の事故の写真を見る限り、50mm以上はあろうかという分厚いワイドトレッドスペーサーが装着されていますが、そこから生えているハブボルト5本は曲がってこそいるものの残っています。つまり槍玉に上げられているワイトレ自体が大きく破損してホイールが脱落したようには見えないんですよね。確かにネット上で販売されているワイトレの中には粗悪なモノも多く、事故に繋がるようなモノもあるかとは思います。しかし今回の直接的な要因はハブナットが緩み外れたことかと思います。つまりノーマル車両であったとしても起こり得る事故だったと言えます。
よく見るいい加減なタイヤ交換
私自身、雪国で配送ドライバーをやっていることもあり車を運転している時間が長く、11月下旬~12月上旬や春先なんかはご自宅でタイヤ交換をされている方をそこら中で見かけます。適切に作業されていると信じたい所ですが、レンチを足で踏み付けながら全体重を掛けているような方も未だに見られます。明らかにオーバートルクですね。規定トルクはそれぞれの車種で決められていますので、最後はトルクレンチで規定トルクに合わせて締め付けるべきなのです。緩過ぎてもナットが外れますし、締め過ぎてもボルトやナットが破損しますし、どちらも最悪タイヤが飛んでいきます。実際問題1年に2~3回は走行中にタイヤが脱落してしまっている車両を見かけます。今回は運悪く女児に当たって重体となったこと、当該車両が改造車という叩きやすい要素を持っていたことなどからここまで報道されている訳で、同様の事象は想像以上に多く発生していると認識すべきです。
自身でタイヤ交換するならトルクレンチぐらい買おう
設定したトルクで締め付けるには人間の感覚のみに頼るよりも、トルクレンチを用いた方が確実で安全です。トルクレンチは滅茶苦茶高いものじゃなくても全然使えますので、ご自身でタイヤ交換されるのであれば一つ購入しておくことをオススメします。
↓私が使用しているのはコチラ
まとめ
マスコミの報道では改造車という部分が大きく切り取られているような印象ですが、どのような車両であっても起こり得る事故です。明日は我が身です、本当に。それでは!