今回の趣旨
YouTubeなどで話題になっている斎藤商会の丸山モリブデン。公式オンラインショップではすぐ売り切れてしまうという有様。どれほどの効果があるのか試してみようと思います。
車両:18クラウン後期2.5L(4GR)12万キロ走行
添加剤:斎藤商会オンラインショップより購入したエンジンオイル添加タイプのモリブデン
元々添加剤の類はあまり信用していない人間なのですが、ここまで話題になっていると流石に気になるので入手して参りました。
250mLで4180円+送料と、まぁ数ある添加剤の中では安くない部類だと思います。
さて折角金欠な中、安くは無い添加剤を入れるのですから、エンジンオイルを新品交換して同時に投入したのでは何の効果なのか、イマイチ判別が付かず勿体無い。という訳で、エンジンオイルを新品交換してから50kmほど走行した後に投入して変化を確認しようと思います。
今回使用したエンジンオイルはコチラ。特に拘りはありませんが、悪くない評判の割に安かったのでHKSのスーパーオイルプレミアム5W30を入れてみることにします。
いざモリブデン投入!
さて、エンジンオイルに添加するのでフィラーキャップよりモリブデン投入。貴重な添加剤ということで一滴も残らないように限界まで絞り出します笑。液体の色はかなり濃いグレーといった感じです。
エンジンオイルの色の変化はこんな感じ。
レベルゲージに付いたオイルの色よりも、キッチンペーパーに付いた色の方が判りやすいかと思います。
若干ですが、黒っぽくなったように感じられるかと思います。
エンジンノイズの変化
添加後静かになったという評価をよく目にするのでスマホアプリではありますが、騒音を計測してみました。気温は大体(テキトー)同じです。添加前を微妙な条件にしてしまったので、添加後も揃えました。
冷間時:ACオン23℃風量最少(始動直後は1300回転ぐらいになるので1分ほど経過して1000回転前後になってから測定)
暖機後:ACオフ
測定場所は、車内がセンターコンソール上、車外が車両前方30cmの場所になります。なお、それぞれ3回測定して、平均が真ん中になったものを採用しました。
データとしてはこのようになりました(大きな数字ではなく中央の小さく掛かれた数字が平均値)。冷間時暖機後ともに車内に関しては1dB前後静かになったようです。これだけなら誤差だろという気もしますが、冷間時車内の波形が不規則なものから、比較的規則的なものになったことから効果はあるような気がしますね。実際に車内に居ると、凄い静かになったというような感じはしませんが、音の角が取れたような感じはしました。一方車外に関してはほぼ差が無いという結果になりました。これに関しては補器類の騒音も大きいので、何とも言えないのかなといった感じがします。高性能なピンマイクでもあればエンジン単体のノイズを計測できるのでしょうけど、そこまでの装備が有りませんので、これ以上深追いは出来ません。
実際に運転してみて
まず最初にお断りしておきますが、テストドライバーでも何でもない素人の私が感じたことですので、本当に感覚的な部分ですしプラシーボ効果も無くは無いと思われます。
改善された点
①始動時のガラつきが発生しなくなった
これはドライビングフィールでも何でも無いのですが、初期型GRエンジン(18クラウン、120系マークX)などで起こりがちな始動時のガラつきがほぼ発生しなくなりました。VVT-i関連の機構から鳴っていると言われており、持病のようなもので、私の車では10回に1回ほど鳴っており、オイル交換直後でも鳴っていましたが、モリブデン添加後は鳴らなくなりました。これは凄い。
②レスポンスが良くなった
明らかにアクセルの踏み込みに対してのレスポンスが早くなりました。空吹かしでも明らかに違いが判ります。添加前はワンテンポ遅れるような感じで、こんなもんかと思っていましたが、かなり改善されました。
③スムーズにキックダウンするようになった
ATの問題じゃないの?という気もしますが、通常の加速時の変速に変化は有りませんでしたが、キックダウン時の変速ショックが小さくなりました。なので追い越し時などの加速がかなりスムーズになったというような印象を受けました。
期待外れだった点
①低速トルクに変化はない
発進時のモッサリ感や、1500回転以下のトルクの無さが気になっていましたが、コレは改善せず。この車自体がこんなもんって説が濃厚かも...
②全開加速時には違いが分らない
これは私が鈍感なだけかもしれませんが、ベタ踏みで全開加速している時には違いがあまり分かりませんでした。この車で全開加速するような機会はほぼ無く、これまでも不満が無かったからかも知れません。
投入後2000km走行して
投入後2000km走行した時点での感想です。内部のスラッジが取れてオイル内に入っているのか、始動時の回り方および吹け上がりが重くなったような印象です。なお、燃費に関しては特に差は無いように感じました。これは季節的な問題もあるのでなんとも言えませんね。
投入後4600km走行してオイル交換
投入後4600kmほど走行してオイル交換を実施しました。初回投入後はエレメントも交換するよう推奨されているので同時に交換しました。スラッジを取る効果もあるということで興味本位で外したエレメントの上下端の留め具を破壊して観察してみました。
いつもはこんな事してまで観察しないので比較対象が無くなんとも言えません…
しかし目視で分かるレベルのスラッジのようなものは有りませんでした。たまにフラッシングを行っているためでしょうか?なお、オイル交換後は多少吹け上がりが良くなったぐらいで、特に大きな違いは感じませんでした。
まとめ
以前より気になっていた添加剤をようやく入れることが出来たので満足度は高かったです。少なからず静かになっていると思いますし、これまで入れた添加剤の中では一番効果を実感できました。なお、フィーリングに関してはレスポンスやスムーズさばかり取り上げていますが、そもそもパワーにあまり不満が無い故にこのような結果になったようにも思えます。非力な車ですともっと効果を実感できるのかもしれません。気になった方はオンラインショップに張り付いてゲットしましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました。