ドアロックの開錠&施錠に合わせてドアミラーが自動で開閉する機能、今や軽自動車でも普通に付いていますよね? しかしゼロクラウンでは装着されておらず、オプション設定すらありませんでした。
とはいっても当時の180系クラウンマジェスタでは標準装備されている機能であり、ロイヤル&アスリート系の180系クラウンでも流用可能ですので、DIYで装着してみようと思います。
※車両仕様
GRS180(2.5L)クラウンアスリート後期型
目次
用意するモノ
・AUTO機能付きドアミラースイッチ(18マジェスタ純正)品番:84873-30020
・カプラー(ミラースイッチと接続する部分)品番:90980-11989
・赤い配線(スイッチ側のカプラーと接続)品番:82998-12690
・白&茶の配線(車両側のカプラーと接続)品番:82998-12870
価格的には合計7381円でした。みんカラなどで見る他の方の購入価格はもっと安いのですが、価格改定で少しずつ値上げされていますので、思った以上に高かったです。今更18クラウンの純正新品部品を買い漁る奇特な人も珍しくなるつつあるのかもしれません。北陸地方のトヨタディーラーにて発注しましたが、日数的には注文から3日後に入荷していました。
↓ネットでもこのようにセットで販売されていますので、手間を考えるとコチラを購入してしまうのも手かもしれません。以前と比べると価格差も縮まっていますので…
GRS18 ゼロクラウン 18クラウン ドアミラー 自動格納キット 安心のトヨタ純正品!
取り付け作業
赤い線と茶&白の線を結線
今回用意した赤い線と茶&白の線を接続します。今回はギボシにて接続していますが、直接ハンダ付けなどでも大丈夫かと思います。この辺は人それぞれかと思います。
インパネ周りをばらす
①センター部分右側のパネルを外す
このソフトパッド(大して柔らかくない)みたいな部分です。外し方としては手前に引っ張る形となりますが、下側を先に引っ張るイメージになります。なお、本革シート車(シートヒーターつき)ですとシートヒーターのスイッチもあるかと思いますので、引きちぎってしまうことの無いように注意しましょう。
②メーター下のパネルを浮かせる
次にメーター下部分のパネルを浮かせます。この部分自体を完全に取り外す必要はありません。左右の部分に傷が入りやすいので養生テープなどで保護します。次に手前に引っ張りながら上方向に持ち上げるイメージで浮かせます。
こんな感じですね。今回の車両はオド&トリップのスイッチとセキュリティのランプのみですが、グレードや装備によってはナイトビューやコーナーセンサーのスイッチも付きますので、断線には細心の注意を払いましょう。なお、ステアリングコラムは一番下手前方向に動かしておいた方が作業しやすいです。
③ステアリングコラム下付近のパネルを外す
以上で干渉する部分が無くなったはずですので、カバー全体を外していきます。上側の両端を先に引っ張ってから下側を外すイメージです。下側のクリップ2か所が外しにくいので力を入れる形になりますが、力余って配線類をちぎることの無いように注意しましょう。
参考までにクリップ&ツメの位置です。赤丸のツメは引っ張れば簡単に取れるのでそこまで心配は要りませんが、下2つの赤四角で示したクリップは中々強力ですので注意が必要です。
外すカプラーも上の画像を参考にして頂ければと思います。今回の車両ではミラー格納スイッチ(今回替える部品)、ミラー位置調整スイッチ、メーター照度調整ツマミ、プッシュスタート、給油口スイッチ、AFSオフスイッチの裏にそれぞれカプラーがありました。車両の仕様によってまちまちなので、よくご確認ください。
今回の配線作業の概要
今回の作業をざっくり示すとこんな感じです。スイッチ本体とカプラーを交換して、車両側からの追加の線をカプラーに繋ぐといった感じです。
スイッチ裏のカプラー交換
コチラが純正状態でスイッチに繋がっているカプラーです。この白い部分がロックの役割を果たしていますので、精密ドライバーのマイナスや専用工具を用いて浮かせて外します。そして画像が無くて申し訳ないのですが、専用工具やまち針を用いてツメを動かすようにして4本の線を引き抜きます。
引き抜くとこんな感じになります。
次に用意した白いカプラーハウジングに、元のカプラーから抜いた4本の配線と、今回用意した赤い線を挿入していきます。刺す場所は画像の通りとなっています。ツメ部分を手前にした状態で左から、【緑、水色、黄色、白&黒、空き×3、赤】といった感じ順番です。注意点として、コチラのカプラーもロック機構があるのですが、ロックを解除した状態でも抜けない所(ツメが引っ掛かるまで)差し込まないと接触不良や抜ける原因となりますのでよく確認しましょう。挿す向きとしては、挿さるようにしか挿さるようにしか挿さりませんので大丈夫かと思います。
車両側に接続するカプラーに茶&白の線を追加
車両側からの配線を追加します。
運転席右側の部分がこのようになっていますので、赤丸部分のカプラーに線を追加します。
カプラーを抜くとこんな感じで…
180°回転させるとこんな感じです。まずは赤丸部分がロック機構になっていますので、精密ドライバー等を使用して浮かせます。コチラは完全に外れる感じでは無いです。浮かせた状態で茶&白の線を差し込みます。場所としては画像のように水色の2つ隣、ピンクの隣になります。思ったより奥まで入ります。ロックを解除した状態でも抜けなくなるまで差し込みます。私は差し込みが甘くて接触不良となり動作せず、やり直しました笑。しっかり差し込めたらロック部分を押し込んで完了です。
スイッチ部分の交換
スイッチ部分は裏から上下2か所のツメで嵌まっているだけですので、交換しましょう。画像は撮り忘れました()
注意点
注意点と言うほどでも無いのですが、最初に外したコラム下方のパネル下端2か所のクリップが画像のように車両側に残ってしまうことがあります。その場合は一旦外して内張り側に付け直しておかないと内張りを戻す際に付かなくなるので注意が必要です。特に長い期間外していない場合、車両側に残るパターンが多いような気がします。
完成!
以上の作業を終えて、逆の手順でカプラーを元通りに接続し、内張りを戻せば完成です。スイッチをAUTO(真ん中)にした状態で、後期型および50周年車ではドアロック&アンロックに連動、前期型ではイグニッション連動でドアミラーが開閉するはずです。最後まで読んで頂きありがとうございました。