生産終了から15年が経過しながらも、未だに見る機会のあるゼロクラウンこと18クラウン。今回は18クラウンの弱点、壊れやすい箇所を挙げてみようと思います。比較的耐久性に定評のある日本車といえど所詮は工業製品、いずれどんな車でも壊れます。この記事では18クラウン特有のモノほど上位に、どんな車でも15年以上経てば壊れるでしょ~みたいな部分は下位となっております。
目次
ダッシュボード割れ
コレは定番中の定番ですね。全く割れていない車両を探す方が難しいぐらいです。特に安全上の問題はありませんが、あまりにも見た目が宜しくないですね。同世代のマークXやハリアー等でも見られ、素材が紫外線の影響で加水分解してしまうようです。対策としては直射日光の受けない車庫で保管することかと思いますが時既に遅しな個体ばかりです...
修理費用:10万円超(新品交換工賃込み)
リアブレーキキャリパースライドピン固着
これは安全にも関わる問題ですね。リアブレーキキャリパーの下側のスライドピン部分に水が溜まりやすく、錆びて固着してしまうという症状です。これから中古車を買うような場合でもパッと見で判別付かないのが厄介なところ。ブレーキパッドが内側と外側で均等に減っていない場合はかなり怪しいです。
修理費用:3万円~(中古部品工賃込み)
テールランプLED玉切れ
テールランプに電球が使用されている車であれば、数百円で解決する問題ですがそうはいきません。18クラウンでは前期ロイヤルを除き、LED基盤のみの交換が不可でAssy交換となります。切れやすいこともあって中古でも正常なモノは安くないという現状があります。なお、一粒でも玉切れしていれば車検は通りません。
修理費用:数千円~(中古)
ちなみに新品定価は外側(ボディ側)で3.5万円ほど。一台分揃えれば10万円コースとなります…
エアコンドレン詰まり
これは車検等には関係ありませんがとにかく厄介です。家でも車でもエアコンを使用するとポタポタ水が出てくるかと思いますが、アレを排出している部分が詰まりやすいという問題です。18クラウンではトランスミッションの真上に位置しており、直接手が届かないことから清掃も中々しづらく、詰まってしまうと車内側に水が溢れてきてセルフ水没車状態となります笑。
修理費用:タダ~無限大
フォグランプ地上高問題
これは2006年以降製造の車両にのみ適用されます。ゼロクラウンでは後期型のほぼ全部(ド初期数か月を除く)で適用されます。フォグランプの下縁部が地面から25cm以上ないと車検に通らないということになっています。フル純正であれば基本OKなのですが、元の位置が低くあまり余裕が無いため、多少のローダウンでもアウトになる可能性があります。正常な車高調が装着されている車両であれば簡単に解決しますが、ダウンサスが組まれている場合や車高調が固着している場合は交換しないと車高を上げられず厄介なことになります。さらにサスペンションの構造上、合法車高まで上げるとホイールがはみ出してしまうケースもあり、追加で購入する品々を考えると、最初から頭の片隅に置いておいた方が良さそうな事項ですね。
修理費用:タダ~数十万円
純正ショックオイル漏れ
私の車は購入時より車高調が入っており純正ショックに関しては良く分かっていないのですが、とにかくオイル漏れの話をよく耳にします。新車から大して時間や距離が経っていないような頃から起こっているようなので、元からのウィークポイントかと思います。オイル漏れがある場合は車検に通りませんので注意が必要です。(拭き取っておけば車検通過はするんだろうけど)
修理費用:数万円?(中古が最安ですがまた壊れる可能性高い、これを機に車高調やエアサス組むと数数十万円コース)
O2センサー故障
これはゼロクラウンに搭載されているGR系エンジンだとちょいちょい耳にする話かと思います。輸入車のように明確に寿命があって左右予防整備で換えないと…というレベルではなく、壊れる(チェックランプが点灯)まで放置で良く、アタリハズレもあるようなので何とも言えませんね。3000円以下などの安いモノも売られていますが、交換してもすぐ壊れるケースも多いようで純正が安心ですが1万円以上します。
修理費用:数万円
オルタネータ故障
オルタネータとは発電機にあたる部分ですね。コレはどんな車でもある程度距離走れば壊れます。ゼロクラウン系は数売れた車でもあり、リビルト品も出回っていますので超高額修理にはなりませんが、完全に壊れると自走不能になりますので厄介な部分ですね。ちなみに警察車両ではアンペア数の大きいマジェスタ用が装着されているようです(マジでどうでも良い)
修理費用:数万円
セルモータ故障
これはエンジンを掛ける時に回すモーターですね。コレもどんな車でもあるような話なのでざっくりしか書きません。ゼロクラウンはリビルト品も多いので何とかなります。知らんけど。
修理費用:数万円
まとめ
こう書くと故障の多い車種かと思われるかもしれませんが、平均的な年間修理費という意味では車格年式の割にはマシな分類かと思います。あとは多少壊れても相当な台数売れた車種なだけあって、先輩方がみんカラなどに情報を上げてくださってるだけ解決しやすいかもしれませんね。最後まで読んでくださりありがとうございました。