クルマ 解説シリーズ

ビッグモーター問題から見る自動車業界

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ビッグモーターとは?

 ビッグモーターは山口県岩国市で創業、現在は東京都に本社を置く中古車販売・買取業者です。「買取台数6年連続No.1」を謳っており、急成長中と言えますね。ラジオやテレビのCMを目にしたことのある方も多いかと思います。販売・買取だけでなく、板金修理や車検なども一貫して自社で行っていることもポイントだったようです。

不祥事

①客の車のタイヤを故意にパンクさせ、補償修理

②不正車検

③不明瞭な人事

④自動車の保険修理における水増し請求

⑤展示車を見えやすくするために除草剤を撒き、店舗前の街路樹を枯らした疑惑

SNSなどで検索するとまぁ色々出てきますがざっとこんな感じです。

他の業者なら安心なのか?

 みなさんが一番気になることがコレかと思います。ビッグモーターはもう使わないから他はどうなんだと。しかし中古車業界および自動車関連の業界というのは、昔からクリーンなイメージとはかけ離れた業界という印象を筆者は持っています。今回炎上中の会社は特に規模が大きかったことから大きく報道されていますが、実際にあった事例を挙げてみようと思います。

①ガソリンスタンドで客のタイヤをパンクさせてタイヤ押し売り

 え、ビッグモーターと同じじゃん?

 コレに関してはビッグより悪質な気がしてなりませんが笑。フルサービスのスタンドで給油しにきた客の車のタイヤに、隙を見て釘を刺してパンクさせ、最終的にタイヤを売るという手口になります。確かにスタンド店員も物品販売を行うとインセンティブに繋がることはありますが、車屋の営業マンほどでは無いので、何が彼を駆り立てたのか良く分かりません。その人は結局クビになったそうです。そりゃそうだ

②ディーラーでやっていない整備代を請求

 は?ビッグ並みじゃん?

 某自動車メーカー系の正規ディーラーでのお話。初回車検で入庫した車にブレーキパッドを交換したということで請求書や点検記録簿に記載しており代金も支払われていたが、実際には交換していなかったということです。そもそも新車から3年なんて相当距離乗る部類の車でないとブレーキパッドなんか交換しないでしょ...という感じですが。結局すぐに客から指摘されて非を認め、返金処理を行った上、お詫びで別件の整備を無料で行い一件落着となった模様。それぐらいしないと流石にねぇ、てかブレーキよ?

というような事例からも意外とやってる所はやってるんですよね。信頼できるお店を見つけるのが必須ですね。

①の件に関しては悪魔の証明でしかありませんし、②の件に関しても客がある程度車に詳しく自分で見ることの出来る人間でなければそのままだったかもしれません。

信頼できる車屋とは?

 コレは本当に難しい問題です。とりあえず分かりやすい要素として

①評判

②創業から長くやっているか?

③ディーラー

といったものが挙げられます。中古車の販売や自動車の整備に関しては信用が必須ですし、悪い噂が回ればそう長くは続きません。そういう意味で評判と長くやっているか?という点は参考になると思います。それに加えて自動車メーカー系のディーラーもある程度信用に値すると思います。中々100%というものは無いので、最小限のリスクで済む方法を探すとこうなるでしょう。

まとめ

 ビッグモーターが信用を回復させるには相当な時間を要するでしょうし、倒産するという流れになるかもしれません。しかし、自動車という一歩間違えれば死に直結するような商品を扱う業種である以上、全ての業者が信頼に値する世の中になることを願っています。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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